ゲームとAI向けの次世代グラフィックスメモリのサンプル提供開始
1.5TB/sを超えるシステム帯域幅で、比類のないグラフィックス体験を提供
2024年6月5日 - 台湾台北市 — COMPUTEX — Micron Technology, Inc. (Nasdaq: MU)は、本日、業界最高のビット密度*1を誇る次世代グラフィックスメモリ、GDDR7のサンプル提供開始を発表しました。マイクロンの1β(1ベータ)DRAM技術と革新的なアーキテクチャを活用したMicron GDDR7は、32 Gb/sの高性能メモリを省電力設計で提供します。1.5 TB/sを超えるシステム帯域幅*2により、GDDR6と比較して最大60%の帯域幅向上*3を実現し、4つの独立したチャネルでワークロードを最適化します。これにより、Micron GDDR7メモリはより迅速な応答時間、スムーズなゲームプレイ、そして処理時間の短縮を可能にします。さらに、GDDR6と比較して電力効率を50%以上改善*4し、発熱を抑え、バッテリーの持続性を高めます。新しく追加されたスリープモードでは、待機電力を最大で70%削減*5します。Micron GDDR7はパフォーマンスを損なうことなく、高度な信頼性、障害及び保守に対する(RAS)機能を提供することで、デバイスの信頼性とデータの整合性を向上させ、AI、ゲーム、高性能コンピューティングワークロードなどの幅広いアプリケーションに対応します。
Micron GDDR7メモリは、テキストや画像生成などの生成AIワークロード*6に対して、スループットを最大33%向上して、応答時間を最大20%短縮する高いパフォーマンスを提供します。さらに、マイクロンは、GDDR7を搭載したグラフィックスカードが現在のGDDR6およびGDDR6Xトレンドと比較して、1080p、1440p、および4K解像度7でレイトレーシングとラスタライズのフレームレート(FPS)を30%以上向上させると予想しています。GDDR7の提供により、マイクロンの業界をリードするエッジAI推論アプリケーション向けの製品ポートフォリオが完成し、CPU、NPU、およびGPUコンポーネントに対してDDR、LPDDR、GDDRメモリオプションを提供可能になります。ゲームアプリケーションではパフォーマンスとフレームバッファのスケーリングを通じて、AIにより強化されたゲームプレイを実現し、様々なランドスケープ、プレイヤー、およびストーリーラインを提供します。
マイクロン コンピューティング製品グループ バイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーを務めるプラヴィーン・バイディアナサンは「マイクロンは再びメモリ革新の最前線に立ち、グラフィックス性能のリーダーシップを継続するために、最先端のプロセスとインターフェース技術で構築された最高帯域幅のソリューションを開発しています。Micron GDDR7メモリの最高水準の機能は、最も要求の厳しいアプリケーションに新しい次元のリアリズムとパフォーマンスをもたらします」と述べています。
マイクロンは、GDDR6Xの量産に成功してから5年以上にわたり、世界トップクラスの性能と品質の提供を続けてきました。成熟した技術、設計、テスト経験により、GDDR7の普及を加速させ、製造拡大を全面的にサポートします。マイクロンはGDDR6XでPAM4信号技術を導入し、GDDR6と比較して20%以上の性能向上*8を達成しました。PAM4の成功は、マイクロンのPAM3を採用したGDDR7ポートフォリオリーダーシップの基盤を形成しています。マイクロンは、業界初の40 Gb/s PAM3性能を測定に成功、この進んだ技術により、将来のGDDR7製品の高性能化への道を開いていきます。
業界関係者のコメント
「AMDは、没入感のあるゲーム体験を創り出すことに全力を注いでいます。GDDR7に関するマイクロンとの取り組みは、私たちの共通の目標を前進させるものです。マイクロンのGDDR7の発売に大きな期待を寄せ、この技術を活用してゲーム体験をさらにリアルにすることを楽しみにしています」
- AMDシニアバイスプレジデント兼コーポレートフェローの ジョー・マクリ(Joe Macri)氏
「Cadenceは、GDDR、HBM、DDR、LPDDR向けの業界をリードするメモリIPサブシステムソリューションを開発するために、マイクロンと強い協力関係を築いてきました。私たちは、マイクロンの最先端1β DRAM技術をベースにしたGDDR7のサンプルを使用し、最大36 Gb/sで動作するGDDR7 PHY IPのテストと検証を行っています」
- Cadence シリコンソリューショングループ シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのボイド・フェルプス(Boyd Phelps)氏
Micron GDDR7メモリは、2024年後半にマイクロン、または一部のグローバルチャネルのディストリビューターと販売代理店を通じて提供される予定です。詳細については、Micron GDDR7ウェブページをご覧ください。
参考資料:
*1: GDDR7ベンダー間の1ウエハあたりのGbに基づくビット密度の推定値
*2: 1.5 TB/sの帯域幅は、384ビットのメモリバス幅に基づく
*3: GDDR7とGDDR6の仕様間のコンポーネントピン速度
*4: GDDR7とGDDR6のバースト読み取りの電力効率の比較
*5: GDDR7とGDDR6の待機電力の比較
*6: より高い帯域幅によるGDDR7推論ワークロードの改善期待値
*7: ラスタライゼーションとレイトレーシングのベンチマークに対して予想されるGDDR7のFPS
*8: GDDR6およびGDDR6Xのコンポーネント仕様に基づく性能
Micron Technology, Inc.について
マイクロンは、情報活用のあり方を変革し、すべての人々の生活を豊かにするために、革新的なメモリおよびストレージソリューションを提供するリーディングカンパニーです。顧客第一主義を貫き、テクノロジーの最前線でリーダーシップを発揮し続け、洗練された製造技術と事業運営を妥協なく追求するマイクロンの製品ポートフォリオは、DRAM、NAND、NORの各種メモリからストレージ製品まで多岐にわたり、Micron®またはCrucial®のブランドを冠した高性能な製品を多数展開しています。マイクロンで生まれた数々のイノベーションは、データの活用を加速すると同時に、人工知能や5Gといった最先端分野の進歩の基盤として、データセンターからインテリジェントエッジ、さらにはクライアントコンピューターとモバイルをまたいだユーザーエクスペリエンスまで、さまざまな事業機会を新たに生み出し続けています。Micron Technology, Inc.(Nasdaq: MU)に関する詳細は、micron.comをご覧ください。
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