最先端のテクノロジーを駆使したコンピューティングプラットフォーム用DRAMの
市場投入に向けたイノベーターエコシステム
2020年7月14日、アイダホ州ボイシ — Micron Technology, Inc.(NASDAQ:MU)は本日、技術リソース、製品、およびエコシステムパートナーへの早期アクセスを提供する包括的な支援プログラム、Technology Enablement Program(TEP)を発表しました。本プログラムは、現在市場で入手可能な最先端のDRAMであるDDR5を使用した次世代コンピューティング プラットフォームの設計、開発、認定を支援します。
本発表はJEDEC (電子デバイス技術合同協議会)のDDR5規格の承認とともに、DDR5レジスタードメモリのサンプルについてマイクロンが行った1月の発表を踏まえたものであり、データ中心の次世代アプリケーションの価値の最大化に向けて業界を一歩前進させるものです。マイクロンとともにDDR5技術支援プログラムに参加する企業には、ケイデンス、モンタージュ、ラムバス、ルネサス、シノプシスなどが含まれます。
DDR5は、急速なプロセッサーコア数の増強やメモリ帯域幅拡張の必要性に迫られる現代のデータセンターにおいて、性能、密度、信頼性を一度に改善し、高まる可用性、保守性に対する顧客のニーズに対応します。DDR5は、旧世代のDDR4と比べて2倍以上の有効帯域幅を提供するため、コアあたりの帯域幅不足を緩和し、さまざまなアプリケーションにおける高性能化と消費電力管理の改善を実現します。
マイクロンのコンピューティング & ネットワーキング事業部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるトム・イービーは次のように述べています。「マイクロンは世界最大級のサーバーやハイパースケール企業と技術的に深く関わり合い、DDR5が各社のユニークなワークロードにいかにメリットをもたらすかについて、より理解を深めていただくためのお手伝いをしてきました。この重要な次世代テクノロジーが市場に投入されるまでの時間を短縮するため、当社の技術支援プログラムを通じてエコシステム全体に協力関係を拡大できることを誇りに思います」
チャネルパートナーもまた、新しいテクノロジーの開発と採用において非常に重要な役割を果たしています。マイクロンはDDR5技術支援プログラム(TEP)の一環として、販売代理店、付加価値再販業者(VAR)、およびOEM/ODMといったチャネルパートナーと協力し、DDR5を採用した革新的な新製品を市場に投入していきます。
マイクロンのコンシューマー製品グループのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるテレサ・ケリーは次のように述べています。「Crucialは、その開発プロセスのあらゆる段階において、パートナーや顧客と緊密に協力し、DDR5へのスムーズな移行を実現しています。電源を入れてから検証および最終認定に至るまで、Crucialは、データセンター、コンシューマー、ゲームアプリケーションを問わず、当社のすべてのチャネルにおける顧客に対してDDR5メモリソリューションを提供することをお約束します」
このプログラムに登録する認定パートナーは、マイクロンの世界トップレベルのコラボレーション、品質、サポートを利用することができるとともに、以下へのアクセスを含むさまざまなメリットを享受することができます。
- 特定のDDR5コンポーネントおよびモジュール
- DDR5新製品(入手可能となり次第)
- データシート、電気モデル、熱モデルといった製品開発や製品評価のための技術的リソース、また、シグナルインテグリティに関するコンサルティングおよびその他のテクニカルサポート
- チップおよびシステムレベルの設計支援が可能なその他のエコシステムパートナー
支援プログラムパートナーのコメント
ケイデンス IPグループ 製品マーケティング部門バイスプレジデントであるリシ・チュー氏は次のように述べています。「DDR5はまず高密度であるため、特にエンタープライズやクラウド、ビッグデータアプリケーションに適しています。ケイデンスは2年以上にわたり、DDR5 DRAMに関してマイクロンと協力関係を築き、ライセンスを持つケイデンスのDDR5 IPの15社を超える顧客とともに、DDR5 DRAMの市場投入を実現しました」
モンタージュ・テクノロジー セールスおよびビジネス開発部門バイスプレジデントであるジェフ・フィンドリー氏は次のように述べています。「世界をリードするDDR4メモリロジックベンダーであるモンタージュ・テクノロジーは、マイクロンとの協力により高性能DDR5レジスタードメモリと負荷軽減DIMMの市場投入ができることを大変喜ばしく思っています。当社は喜んで、低電力DDR5ロジックデバイスの包括的なポートフォリオ(DDR5 RCD、DDR5 DB、DDR5 SPD-ハブ、DDR5 PMIC、DDR5温度センサーなど)を提供し、DDR5メモリの業界への迅速な導入支援を推進します」
ラムバス 集積回路担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるチェンシン・リー氏は次のように述べています。「DDR5 DIMM用のシリコン実証済みDDR5メモリインターフェース チップセットを提供する初の企業として、ラムバスは当社のRCDおよびデータバッファチップを搭載したDDR5エコシステムの実現を大変喜ばしく思っています。マイクロンのようなリーダー企業と協力して、市場投入までの時間を短縮し、最先端のデータセンターおよびクラウドシステムへDDR5メモリを迅速に採用する、高品質なソリューションを提供できることを嬉しく思います」
ルネサス データセンタービジネス部門バイスプレジデントであるラミ・セシ氏は次のように述べています。「ルネサスはあらゆる種類におけるDDR5 DIMMを実現するため、一連のシリコンソリューションを最前線で提供し続けてきました。マイクロンをはじめとする、当社のエコシステムパートナーや顧客と長年にわたって築き上げてきた強固なパートナーシップは、この業界に次世代のコンピューティング アーキテクチャーをもたらすためには不可欠なものです」
シノプシス IPマーケティングおよび戦略部門シニアバイスプレジデントであるジョン・コッター氏は次のように述べています。「DDR IPの世界をリードするプロバイダーとして、シノプシスはマイクロンと協力し、DDR5を含む数々の世代のDDR規格を通じて、互いの顧客がシリコンで成功を収める手助けをしてきました。ファームウェアベースのトレーニングなど、他と差別化された機能をもつシノプシスのシリコン実証済みDesign Ware DDR5 IPは、マイクロンのDDR5 DRAMを使用して検証され、低リスクのソリューションを提供しています。設計者は自信を持ってDDRコントローラー、PHY、および検証用IPソリューションを、その高性能コンピューティングSoCに統合することにより、データレート、帯域幅の有効性、能力、RAS(信頼性、可用性、保守性)要件を満たすことができます」
本プログラムへのお申込みは、www.micron.com/ddr5にアクセスしてください
リソース
- プレスリリース:マイクロンDDR5により、データセンターのパフォーマンスに次の飛躍が到来
- ビデオ:マイクロンDDR5:2倍以上の有効帯域幅を提供
- ビデオ:マイクロンDDR5:データをインサイトに変える次世代メモリ
Micron Technology, Inc.について
マイクロンは革新的なメモリおよびストレージソリューションのリーディングカンパニーです。グローバル ブランドである Micron®および Crucial®と共に、DRAM、NAND、3D XPoint™メモリ、NOR といった、 高性能メモリとストレージテクノロジー分野におけるマイクロンの幅広い技術ポートフォリオは、世界における情報の活用や人々の生活をより豊かに変革するために貢献しています。40 年以上にわたり業界をリードするマイクロンのメモリとストレージソリューションの技術は、モバイル、データセンター、クラ イアント、コンシューマー、産業、グラフィック、車載、ネットワークなどの主要な市場分野における AI (人工知能)、5G、機械学習、自律走行車をはじめとする革新的トレンドの実現に寄与しています。マイ クロンの普通株は、「MU」をティッカーシンボルとして NASDAQ で取引されています。Micron Technology, Inc.について詳しくは、www.micron.com をご覧ください。
©2020 Micron Technology, Inc. All rights reserved.情報、製品および仕様は予告なく変更される場合があります。マイクロン、マイクロンのロゴ、およびその他のすべてのマイクロンの商標はMicron Technology, Inc.に帰属します。他のすべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。
日本国内でのお問い合わせ先:
マイクロンテクノロジー社 広報担当(井之上パブリックリレーションズ)
櫛山、中村、塚田、リットウィン