Press Release

May 12, 2026 at 11:00 AM JST
マイクロン、業界最高水準の245TB容量を誇るMicron 6600 IONデータセンター向けSSDの出荷を開始

ハードドライブと比較して画期的な電力効率を実現し、ラックスケールの密度を再定義

202655日、米国アイダホ州ボイシ — Micron Technology, Inc.Nasdaq:MU)は本日、現在市場で入手可能なSSDとして世界最大の容量である245TBを誇る「Micron® 6600 ION SSD」の出荷開始を発表しました。本製品は、データセンターにおけるラックスケールのストレージ密度の向上に寄与し、次世代AIデータレイクやクラウド規模のファイル/オブジェクトストレージを含む、AI、クラウド、エンタープライズ、ハイパースケールといった幅広いワークロードへの対応を目的として設計されています。245TBMicron 6600 ION E3.Lは、HDDベースのデプロイと比較して、同等のRAWストレージ容量の実現に必要なラック数を82%削減します*1。また、データセンター向けSSDで採用されている競合のクアッドレベルセル(QLC)より少なくとも1世代先行するMicron® G9 QLC NANDを搭載し、大容量データセンターストレージのあり方を刷新します*2。これにより顧客は、より省スペースで、従来よりも大幅に多くのデータを保存・処理できるほか、大規模かつデータ集約型のワークロードに求められるパフォーマンスを維持しながら、消費電力や冷却負荷の削減を実現できます。

Micron Technology コアデータセンター事業部門シニアVP兼ゼネラルマネージャーのジェレミー・ワーナー(Jeremy Werner)は、「AIワークロードの拡大により共有データは急増しており、データセンターにおけるストレージのシェアはHDDからSSDへと移行し続けています。単一のSSD245TBという容量を実現したMicron 6600 IONは、現代のデータセンターにおいてソリッドステートストレージが最適な選択肢であることを示しています。特に電力の確保がAIインフラを拡張する上で決定的な制約となっている中で、この画期的な容量は、ラック単位で総所有コスト(TCO)の改善を図る重要な新たな手段をデータセンター事業者に提供します」と述べています。

IDC SSDおよび基盤技術担当リサーチバイスプレジデントであるジェフ・ジャヌコウィッツ(Jeff Janukowicz)氏は、「AIデータセットの急速な増加により、ストレージの経済性はドライブ単体から、ラックレベルでの効率性へとシフトしています。事業者は、厳しい電力および冷却の制約の中で、ラックあたりの実効容量をさらに高める必要があります。マイクロンの245TBドライブは、データセンターのフットプリントを拡大することなく、AIデータパイプラインのスケール拡張に必要な密度を提供します。予測可能なパフォーマンス、高い電力効率、および大容量化は、コスト効率に優れたAIインフラの構築に不可欠です」と述べています。

クォーターペタバイト(1/4 PB)規模のデータセンターストレージにおける新たな経済性

245TBMicron 6600 ION SSDは、大容量ストレージ向けにU.2およびE3.Lの両フォームファクターで提供されます。物理的なフットプリントの縮小とドライブあたりの容量増加により、運用やデータセンター管理が簡素化されるとともに、障害発生箇所の削減やメンテナンス負荷の軽減にもつながります。

消費電力の面でも、同様に大きな変革をもたらします。245TBMicron 6600 ION SSDは最大30ワットで動作し、同等容量のHDD構成と比べて消費電力を約半分に抑えています*3。さらに、こうした電力効率の向上は、エネルギー使用量や冷却負荷、炭素排出量の削減に貢献し、データセンターのサステナビリティ推進を支援します。これらは、環境面およびコスト面の圧力が高まる中、世界中の事業者にとって重要な優先事項となっています。

Dell Technologies インフラストラクチャー ソリューションズ グループ(ISG)プロダクト マネジメント担当シニア バイスプレジデント、トラビス・ヴィジル(Travis Vigil)氏は、「AIワークロードの拡大により、データセンターの容量は限界に近づいています。しかし、1ラックあたりに搭載できるストレージ容量を大幅に増やすことで、消費電力、フロアスペース、運用負荷などを総合的に削減できます。それを実現するのが、AI向けDellストレージシステムに搭載される245TBドライブです。AIや大規模データセンター環境を構築する顧客にとって、総所有コストを大幅に削減できる意義の大きい進化と言えるでしょう」と述べています。

持続可能な拡張に向けた、新たなパフォーマンスと効率性の基準を確立

Micron 6600 ION SSDは、HDDを採用したデータセンターと比べて、大規模環境におけるAIワークロードのパフォーマンスと電力効率で優れた性能を発揮し、大規模環境での実装に対応できるよう設計されています。マイクロンのラボでのテストにおいて、HDDベースのシステムと比較して、電力効率、スループット、レイテンシーのいずれにおいても大幅な改善が確認されています。

  • AIワークロード:245TBMicron 6600 IONは、最大84倍の電力効率、8.6倍高速なAI前処理、3.4倍高いデータ取り込みスループットを実現したほか、最大29分の1の低レイテンシーを実証*4

  • オブジェクトストレージワークロード:245TBMicron 6600 IONは、ワットあたり最大435倍スループット、Time to First Byte(最初の1バイトが到達するまでの時間)時間を最大96分の1に短縮、58倍高い総スループットを実証*5

1エクサバイト規模の大規模環境では、HDDは245TB Micron 6600 ION SSDと比較して約1.9倍の電力を必要とします*6。こうした大規模環境における電力効率の向上は、以下の定量的なサステナビリティ効果を実現します。

  • 年間9,000本以上の成木が吸収するCO2量に相当するCO2削減*7

  • 年間438メートルトン(MT)のCO2削減*8

  • 年間921メガワット時(MWh)の電力削減*6

  • HVACによる冷却エネルギーを年間314,000Btu以上削減*9

提供状況

Micron 6600 ION 245TB SSDは、2026518日~21日に開催されるDell Tech Worldのマイクロンブース(#226)で展示されます。データレイクストレージ向けに最適化された40スロットのDell PowerEdgeサーバーに搭載されたMicron 6600 IONを、ぜひ会場でご覧ください。

その他のリソース:

*1  ラックスペース削減の算出は、36Uあたり720台の245.76TB SSD1ラックあたり合計176.9PB)と、36Uあたり720台の44TB HDD1ラックあたり合計31.7PB、理論最大値)を比較したものです。つまり、HDDでは同等容量を実現するために約5.6倍のラックスペースが必要となります。

*2  SSDおよびNANDの比較は、Forward Insights社のアナリストレポート「SSD Supplier Status Q1/26」に基づき、20263月時点の売上高上位5社に入るOEM向けデータセンターSSDの主要サプライヤーによる公開データに基づいています。

*3  Micron 6600 ION 245TB SSDのピーク消費電力は30W44TB HDD1台あたり10Wです。44TB HDDの消費電力データは公開されていないため、比較は36TB/32TB HDDのピーク消費電力を基に行っています。出典:exos-ds2046.1-2512-en_us.pdf

*4  マイクロンエンジニアリングラボでの検証では、単体の245TB Micron 6600 ION SSDと、単一のHDDメーカー製16TBデータセンター向けHDD×16台で構成したアレイを比較した結果、AIの抽出・変換・ロード(ETL)処理において、245TBMicron 6600 ION SSDは一貫してより高いスループットを実現し、さらに低レイテンシー、高い電力効率、優れたスケーラブル同時処理性能を示しました。

*5  MinIOオブジェクトストレージワークロードのテストは、マイクロンのラボにおいてWarp S3ベンチマーク(4MBオブジェクト)を用い、単体のMicron 6600 ION 245TB SSDと、単一のHDDメーカー製16TBデータセンター向けHDD×16台をRAID-0/JBOD構成としたアレイと比較して実施されています。

*6  Micron 6600 ION 245TB SSDのピーク消費電力は30W44TB HDD1台あたり10Wです。1エクサバイトのストレージ容量を構成するには、SSD4,069台、HDD22,727台が必要です。省エネルギー量は、両技術が最大出力で1年間稼働した場合の消費電力差として算出されています。44TB HDDの消費電力データは公開されていないため、本比較では32TB/36TB HDDのピーク消費電力を基に算出しており、44TB HDDの消費電力はそれと同等またはそれ以上であると想定しています。出典:exos-ds2046.1-2512-en_us.pdf

*7  1本の樹木は、年間で231kgCO2を吸収するとされています。樹木の吸収量に関する出典:The Power of One Tree – The Very Air We Breathe | Home

*8  本試算は、1エクサバイトのストレージ容量を前提に、すべてのHDDおよびSSDが想定または定格電力の100%で、124時間、週7日間稼働すると仮定しています。HDDの年間消費電力は1,990,973kWh1台あたり10W)、一方、245TB 6600 ION SSDの年間消費電力は1,069,596kWh1台あたり30W)で、その差は921,377kWhです。これらの数値は、エネルギーがすべて炭素/化石燃料由来であることを前提としています。CO2削減量に関する出典:Emissions – Global Energy & CO2 Status Report – Analysis – IEA

*9  本冷却エネルギー削減量は、1W3.412Btu/hとして算出しています。

Micron Technology, Inc.について

マイクロンは、情報のあり方を変革し、すべての人々の生活を豊かにするために、革新的なメモリおよびストレージソリューションを提供するリーディングカンパニーです。顧客第一主義を貫き、テクノロジーの最前線でリーダーシップを発揮し続け、洗練された製造技術と事業運営を妥協なく追及するマイクロンの製品ポートフォリオは、DRAMNANDNORの各種メモリからストレージ製品まで多岐にわたり、高性能な製品を多数展開しています。マイクロンで生まれた数々のイノベーションは、データの活用を加速すると同時に、人工知能(AI)や計算集約型アプリケーションといった最先端分野の進歩の基盤として、データセンターからインテリジェントエッジまで、さまざまな事業機会を新たに生み出し続けています。Micron Technology, Inc.NasdaqMU)に関する詳細は、micron.comをご覧ください。

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