マイクロンの最先端1αノードをベースとする世界最速のモバイルメモリが
スマートフォンの人工知能(AI)と5Gイノベーションを実現
カリフォルニア州ラグナビーチ、2021年11月19日 – メディアテック エグゼクティブサミット – Micron Technology, Inc.(Nasdaq:MU)は本日、MediaTek Inc.が提供するスマートフォン用の新しいフラッグシップ・チップセット、Dimensity 9000 5Gに採用されるマイクロンの低消費電力版DDR5X(LPDDR5X)DRAMの検証を完了したと発表しました。マイクロンは、業界最速となる最先端のモバイルメモリのサンプル出荷と検証を行った最初の半導体企業となり、市場に初めて投入される1α(1アルファ)ノード・ベースの製品となるLPDDR5Xの最初のサンプルロットの出荷も完了しています。ハイエンドのフラッグシップ・スマートフォンへの搭載が見込まれるマイクロンのLPDDR5Xの提供開始により、人工知能(AI)や5Gといったイノベーションを活用した次世代のデータ集約型アプリケーションのスマートフォン・エコシステムへの活用が加速します。
マイクロンは、業界初となるLPDDR5、1αベースLPDDR4X、176層NANDベースUFS 3.1、uMCP5ソリューションの投入に続き、業界をリードする1αベースのLPDDR5Xの市場投入と検証により、モバイル・エコシステムにおける製品イノベーションとリーダーシップを強化します。今回の新たな成果は、電子デバイス技術合同協議会が7月、消費電力の抑制と5G通信とパフォーマンスの向上を両立させる帯域幅とメモリ速度の向上を目的に策定したLPDDR5のLPDDR5X拡張の規格を受け、実現しました。マイクロンは、最大7.5Gb/sのデータ転送速度をサポートするサンプルの検証に続き、最大8.533Gb/sのデータ転送速度をサポートするサンプルの検証も実施しました。LPDDR5Xのピーク速度は8.533Gb/sと、前世代のLPDDR5と比較してパフォーマンスが33%向上しました[1]。
マイクロンのモバイルビジネスユニットのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるラジ・タルーリは次のように述べています。「最先端のスマートフォン・エクスペリエンスの実現には、モバイル市場で求められる旺盛な帯域需要に応えるメモリテクノロジーの確立が必要です。世界最先端のモバイルメモリを検証したマイクロンとメディアテックのコラボレーションにより、5GとAIにより機能強化される新しいスマートフォンのエコシステムを強力にサポートします」
このような新しいレベルのメモリパフォーマンスの実現には、今日のスマートフォン向けシステムオンチップ(SoC)に組み込まれる多様な処理エンジンに対して、大量のデータを転送できることがますます重要になります。モバイルワークロードの高度化に伴い、アプリケーション間でのシームレスなマルチタスクの実現や、AI推論、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)、没入型グラフィックの処理は、高速なデータ転送に依存しています。
メディアテックのワイヤレス通信事業ユニットでコーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるJC・シューは次のように述べています。「モバイルユーザの間では、5G時代を念頭に開発された大量のデータを扱う複雑なアプリケーションの利用のため、広帯域を求める声が広がっています。超高速モバイルメモリとなるマイクロンのLPDDR5Xは、このようなフラッグシップ・デバイスの課題に正面から応えます。LPDDR5Xの優れた進化により、通信事業者やデバイスメーカーに向け、フラグッシップ・デバイスとして卓越した5Gエクスペリエンスに必要な機能を提供します。Dimensity 9000は、このような進化を遂げたLPDDR5Xをサポートする最初の製品となります」
マイクロンは、世界で有数のスマートフォン・メーカーやチップセット・ベンダーとのコラボレーションを通じて、LPDDR5Xによりエコシステムでのイノベーションを実現します[2]。この取り組みの一環として、メディアテックのDimensity 9000モバイルSoCで、60ギガバイト毎秒のピーク帯域幅を実現する業界随一の性能を備えた、ハイエンドのフラッグシップ・スマートフォン向けLPDDR5Xメモリが初めて採用されます。この新チップセットは、メディアテックのDimensity 5G SoCポートフォリオの一つであり、最新の接続性、マルチメディア、AI、イメージングのイノベーションを組み合わせ、世界中のコンシューマーに向けて5Gの可能性を解放します。マイクロンによるパートナーへのLPDDR5Xの提供とメディアテックによる検証により、市場での幅広い採用を目指します。
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